-Flight SIM-

UPGRADE RECORD 2003-2009

 FS2004からフライトシムをはじめた私ですが、今までいろいろな拡張を行ってきました。

 その中で、例えば「FSで使用できるコントローラにはどのようなモノがあるか」「複数画面に表示するにはどうしたらいいのか?」「標準に入っていない、いろいろな機体を使うにはどうするのか」「閑散とした空港に自分以外の飛行機を表示させるにはどうすればいいのか」など、いろいろ調べながら導入、拡張を続けてきています。

 ということで、ありそうであまり見かけない、FS拡張の履歴を、なんとなく残しておきたいと思います。主に自分の記憶の補助のために(笑)


【目次】

■ソフトウェアの履歴
ソフトウェアの履歴は別ページに分割しました。(2009年2月22日)

■ハードウェアの履歴

 →3画面化について
 →PC更新の効果
 →サラウンドスピーカーを導入してみる
 →コントロールスイッチBOXを自作してみる
 →USBグラフィックアダプタを使ってみる
 →ハイビジョンテレビを繋いで見る

 →ちょっとリアルっぽくスイッチパネルを自作してみる

→2010年-2014年

→2014年以降


【ハードウェアの履歴】

●2003/06 ジョイスティック「Microsoft SideWinder Precision 2」導入

 フライトシムをやるためには、最低限、ジョイスティックが必要です。
 あった方が良い、ではありません、”必要”です。キーボードによる操作では話に成りませんでした。
 これでまともに飛行機を操縦できるようになりました。確か予算が無くて、フォースフィードバックの無い、廉価モデルを5,6千円で購入したはず・・・(既に絶版のうえ、サポートページも削除されているようです)


●2004/04 操縦桿タイプコントローラー「Ch Products Flight Sim Yoke」導入

 旅客機を操縦するなら・・・やはりジョイスティックではなく、”操縦桿”が欲しくなります。
 そこで、定番とも言えるUSB接続の操縦桿コントローラを購入しました。確か2万円くらいで購入。

 EA-LOGO-R

 この時点で構成と画面はは上の写真のような状態です。

 ちなみにFS2004では複数のジョイスティック、コントローラをUSB接続してもそれぞれを別のコントローラとして認識し、それぞれのコントローラのボタン、アナログ操作軸ごとに操作パラメータを設定できるのでコントローラを増やしても、以前のモノは無駄に成りません。
 この時点では操縦系のスイッチ類は操縦桿側に設定し、ジョイスティック側ではラダー制御やスポイラー制御、ブレーキ、パーキングブレーキ、各種ライトなどを設定しています。


●2005/09 ラダーペダルコントローラ「Ch Product Pro Pedals」導入

 そしてこれも定番のラダーペダルコントローラを導入です。確か2万円弱程度。
 これで垂直尾翼についているラダーを足で操作できるようになります。地上走行時のステアリング操作もできます。
 また、飛行機のブレーキは”ラダーペダルの踏込み”で操作するので、ブレーキ操作も足でできるようになるわけです。
 コレの導入で両手両足で操縦操作ができるようになり、かなり臨場感がアップするような気がします(笑)


 この時点でPCのグラフィックカードはGeForce5700(AGP)とGeForce5200(PCI)の2枚刺し。左の2画面は5700から出力し、右の1面は5200から出力して3画面を表示しています。
 ところが、出力するグラフィックカードが異なると、「バーチャルコックピット表示で全体を1画面に繋げて表示」というのが出来ません。カード出力画面毎に別々のウインドウ表示をして見かけ上つなぎ合わせて表示するような手間になります。しかも画面設定が保持されないので毎回画面の調整が必要で、あまりお奨めできません。

 で、ならば1枚のグラフィックカードから3画面が出力できるアイテムは無いか?・・・と思うわけですが、これがあるんですね。


●2005/10 MATROX「Perheria」導入(3画面化)

 3画面繋ぎでFS2004を稼動させる比較的容易な手段は、3画面出力が可能なグラフィックカードMATROX「Perheria」を使う事。ですが、今では時代遅れのカードなので性能的にイマイチです。作画は綺麗なんだけど、3D動作が重いのでFSでは今ひとつでした。4万円近くしたはずです。
ちなみに4画面出力が可能なモデルもありますがこちらは10万円を超えますorz


●2005/11 スロットルコントローラ「FA-1」導入

 FS用に旅客機のスロットルコントローラを製作している会社があることを知りました。手作りの少数生産品なのでお値段はそれなりにしますが、これを使ったらとても気分が良さそうです。
 という事で、直販で購入しました。お値段3万円弱。満足感はかなり高いです。


 ちなみに、受注生産で更にリアリティーの高い操作系を構築する事も可能なのですが、相応の予算が必要なので、サラリーマンの趣味で買うにはちょーっと厳しい感じでス。あぁ、でもやっぱり欲しいなぁ操縦パネル。いつか手に入れたいですね。  ⇒詳しくはこちらのサイトを参照してください。


●2006/12 MATROX「TripleHead2Go」導入(4画面化)

 この年、3画面化の為の新しい手段が開発されました。1画面出力の信号を3画面出力に分岐するデバイスを使う手段です。これなら高性能だけど1画面か2画面しか出力できないグラフィックカードから3画面、4画面の出力が可能になります。これを実現するのがMATROXの「TripleHead2Go」です。お値段3万円くらい。
 かくして2画面出力が可能で当時では3D性能もそこそこのGeForce7600GTの出力の一つを3画面に分岐、もう一つを4画面目の出力に接続です。これで窓3面、計器1面が実現できます。


●2006/12 PCラックの更新

 そして、4画面化に合わせてスチールラックをアレンジしてPCラックを構築しました。

 スチールラックのPCデスクセットを購入して、これに追加の部品をバラで購入して構成しています。スチールの柱1本から枝葉のように設置できるミニテーブルユニットの増設が大変効果的です。
 またキャスタ付きなのでメンテナンス時には全体を引き出せるし、ケーブル類はラックのスチール部に束ねて止めたり、S字フックで吊ったりもできるので配線関係もきれいに処理できます。
 ちなみに液晶パネルは耐震補強の為に裏側でラック本体とワイヤーで結束されています。震度4の地震があった時もかなり揺れはしましたが落下はせずに済んでいます。


●2007/07 ワイド液晶モニタ「LCD-TV241XBR2」導入と5画面目の稼動

 自室のテレビを更新する必要に迫られ、どうせ買うならとPCモニタにも液晶TVにもなるモデルを購入。8万円でしたがWUXGAのデジタル入力対応でハイビジョンも見られるモニタとしては妥協できるかなと。

 これをPCラックのセンター下部に設置しました。ちなみにTVを子画面で表示できるのでFSをやりながら巡航中にTVを見たり出来ます(笑)
 また、併せて稼動を停止していたPCIのグラフィックカードを稼動状態に切り替えて、今までセンター下部で使っていたトリニトロンモニタを右脇に設置しました。このモニタは補助画面として使っていますが、FSの補足情報を表示する画面として重宝しています。


FS画面構成(注意!:クリックすると原寸ファイル1MBが開きます。)

 またスロットルユニットや関係書籍をまとめてキャスター付きのミニスチールラックにまとめてみました。

 FSをやらない時はミニラックをスライドして格納、操縦桿はラックから棚ユニットごと”スポッ”と外して左手のスペースにどけて置けるようにしました。これならPC作業に集中する時も邪魔になりません(笑)

 という事で、スチールラックは細かく自由に棚を構成できて便利でお奨めです。
 ただし、耐荷重をよく考えて構成しないと思わぬ事故の原因になる可能性も有りますので、自分で追加パーツを購入して構成する場合はご注意を。


●2008/01 PC本体の一括更新

 とうとうカスタマイズが限界に達していたメインPCをまるごと更新しました。

 CPU、マザーボード、メモリ、グラフィックカードのすべてを一気に更新する必要があることから、今回は自作ではなく市販の本体を購入です。なんと言いますか、既に一から自作するくらいなら出来てるモノを買ったほうが安い時代ですね。

 ということで、P4-2.66GHz、メモリ2GB、GeFoece6600(AGP×1)という環境から、Core2Quad Q6600-2.40GHz、メモリ3.25GB、GeForce 8800 GTS というスペックに大躍進。

 ということで、綺麗だけど重くて動作がガクガクしてしまっていた東京フォトシーナリを入れ、テレインメッシュシーナリは38m解像度の最高詳細のデータを登録。

 これでもかなりスムーズに動きます。
 ここで更に3Dのリアルな雲も多めに設定してみます。
 シムの画面効果設定をすべて「最高」にした状態で3840×1024と1920×1200のワイド2画面表示で実行。

 これでもフレームレート20FPSを維持できます。
 ちなみに今まで動作が微妙に重くなってしまっていたPMDG製の精密なB737機体データでヴァーチャルコックピットにヴァーチャルキャビンのデータまでつけた最大状態でも大丈夫でした。

 更に、裏でWEBブラウジングしながらiTunesで音楽をかけながらHP編集ツールとPhotoshopを走らせて見ても・・・

 レートは20程度を維持しつつ、画像右上にあるCPUゲージはまだ余裕!
 今までフライトシムをやりながら何かをするというのが事実上不可能に近かったのですが、これが普通にできるようになりました。すばらしい事です。

 ああ、やっと詳細で美麗な画面でスムーズに飛べるようになりましたよ。これくらいスムーズに動いてくれると実に快適!感動です!
  いやぁ、こんなに変わるとは思いませんでした・・・凄いやクアッドコア。激変です。感激です。

 ただ、今まで5面目の表示に使っていたPCIのグラフィックカードの相性が合わないらしく、画面数は5画面から4画面に減ってしまいました。これは残念。
 サイドのレーダー表示画面は事のほか便利だったのでいずれ復活したいと思います。

 コストはそれなりにかかったものの、PC本体だけを購入したので、新型のノートPCを買うよりはずっと安く済んで費用対効果は十分かなと思ってます。

 さて、これでまた当分はいじらないで引っ張ろう・・・さすがに・・・(苦笑


●2008/08 音響を強化してみる

 パソコンのスピーカーをサラウンドスピーカーに変えてみました。

 ヤマハの TSS-20 という非常にコンパクトなモデル。一応ちゃんと5.1chサラウンドセットになっていて、小さい割には結構良い音が出ます。お値段はamazon通販で2万5千円でした。

 で、普通のステレオ入力を擬似サラウンドに変換して再生してくれる機能があるのですが、これをONにしてフライトシムをやると、これが機内サウンドの臨場感が飛躍的に向上しましてですね、実に素晴らしい感じです。シミュレータって音響も大事なんだなぁと思いました。はい。  


●2008/09 コントロールスイッチBOXを自作してみた

 実はかなり以前から構想だけはあったのですが、なかなか実行に移せずに居た計画を実行する事にしました。
 という事で、連休を利用して一つ工作をしてみました。

 コンセプトは、『1万円以内でオートパイロット設定をハードウェアスイッチ化したい。』です。

 世の中にあるフライトシムコントロールデバイスは、だいたいジョイスティック、操縦桿、ラダーペダル、スロットルレバー(市販されて店で見かけるのは戦闘機のやつですけども)・・・くらいです。それ以上になると市販で入手できる領域を超えてしまいます。

 どうしても欲しければコントローラをワンオフで作ってくれる製作会社にお願いすることになりますが、さすがに専門的なアイテムの受注生産という事で、ちょーっと”イイお値段”になってしまいます。

 作ってもらえれば見栄えもバッチリで素晴らしいのですが、もし、本当に作ってもらうなら、それこそお金を貯めに貯めて、一気にコックピットモジュール全部を作ってもらいたい!しかし、それはいつになるかわからない、もしかしたら一生無理かもしれない。
 でも、見栄えがイマイチなのは妥協するとして、何とか操作性だけでも改善したい!と、こういう事になると、残された道は自作しか無いわけですよ。多分(笑)

 制御にはUSB接続のコントローラが便利ですが、今回はスイッチ操作に特化したモノを作りますのでアナログ軸入力は必要ありません。そこで手元に余っているUSBキーボードを一個潰してフライトシム用のスイッチボックスにしてしまおうと、こう考えました。

 最初は『キーボードの”キー”ってのはスイッチなわけだから、このスイッチから導線を引き出してトグルスイッチとかに接続すればいいんじゃなかろうか?』という、実に安直な考えでしたが、実際にキーボードを分解してみたところ、昨今のキーボードのスイッチは薄いプラスチックシートにパターン印刷された電気接点(いわゆるメンブレンスイッチ)になっている事を知りまして、これはここから引き出すのは無理だ(半田付けできない)と、こうあいなりました。

 そこで、それならキーボード基板の入力端子に目的のキーを押した時に繋がるのと同じようにスイッチで接点入力を入れてやればOKだ!と、こう考え至りまして、その方向で製作することに決めました。

 そんなわけで、一念発起して製作に入ります。だいたいの手順は以下の通りで進めました。

  1. USBキーボード(安いモノでいわゆるメンブレンキーボードというやつ)を分解して基板が利用できそうなモノになっているか確認。
    (恐らく端子部はカーボンコーティングしてあると思いますので、半田付けするためにはヤスリをかけて端子の銅板を露出させないとイケマセン)
  2. 基板の端子部分の”どことどこを繋ぐ”と、”どのキーを押した状態になる”かを確認する。
    (接点をテスターで確認する方法もありますが、メンブレン接点基板のプリント配線を追って割り出すこともできます。一覧表に整理しておくと良いでしょう)
  3. スイッチボックスの構成を検討してスイッチの配置を決める。
    (もちろんなるべく実機の配置に近くするのが良いと思います)

    今回は、
     ・AP(オートパイロット)速度設定ダイヤル
     ・AP進路設定ダイヤル
     ・AP高度設定ダイヤル
     ・AP昇降率設定ダイヤル
     ・APマスタスイッチ
     ・A/T(オートスロットル)マスタスイッチ
     ・ILSボタン
     ・LOCボタン
     ・NAVボタン
     ・APRボタン
     ・FDスイッチ
    を設置・・・しようと思いましたが、せっかくなので更に日頃気になっている操作系・・・
     ・オートブレーキモード切替ダイヤル
     ・ギア操作スイッチ
     ・エンジンスタート&燃料カットスイッチ(ホントは別々のスイッチですが、まぁ気分だけでもという事で・・・)
     ・VOR周波数設定ダイヤル
     ・周波数入替スイッチ
    を付けてみることに決めました。

    イメージしたキー配置はこんな感じ↓

     
  4. FSにて、上記操作スイッチをどのキーに割り当てるか、設定を行う。
    (ちなみに一部FS単体では設定が無い・・・らしい操作系もあるのですが、FSUIPCのキー設定には細かい設定がありますので、こちらでキーの割り当てを決めました)
  5. 必要な部品をリストアップして、スイッチボックスにするケース、必要なスイッチ、配線などを買ってくる。
  6. 分解したキーボードの基板の端子を、今回作成するスイッチボックス用の基板に繋げて配線しやすくする。
    (半田付けをするのが面倒だったのと、後で簡単に設定を変更したり、スイッチを追加したりできるように”ソルダーレス・ブレッドボード”という、まさに今回のような配線にピッタリの便利アイテムが売っていますので、コレを購入してスイッチボックス基板にしました。ここにキーボードの接点を繋げます)
  7. スイッチをケースに取り付ける。
    (アルミ製BOXにスイッチを並べた方が見栄えが良いと思いますが、金属加工が面倒だったので今回はプラスチックケースにしちゃいました(苦笑)→それでもそれなりに加工は面倒でしたorz)
  8. 割り当てるスイッチの接点を、スイッチボックス基板経由でキーボード回路の接点に配線する。
  9. FSもしくはメモ帳等を起動して、スイッチボックスのスイッチ動作でFSが正しく反応するか、もしくはメモ帳に目的の文字が表示されるか、動作チェックをする。

      なお、今回、操作ダイヤルとして、メカニカル構造のロータリーエンコーダをスイッチ扱いで使ってみたのですが、残念ながら思った通りには動作しませんでした。
     今回使用したロータリーエンコーダ(秋月電子で一個200円で売ってるEC16Bというヤツ)は3つの端子があり、1クリック操作をすると、2回路が順次接点してから切れるという動作をします。右回転だと端子12の順に接点され、逆回転だと21の順に接点されるという話です。
     そこで、左回転で「SHIFT+V」、右回転で「VのあとSHIFTがON」になるように配線して、速度設定減少=”SHIFT+V”、同じく増加=”V”に設定してみたのですが、残念ながら2回路の接点時間が短か過ぎるためか、SHIFTの入力をPCが検出してくれず、どちらに回しても数値が増加してしまうという状態になってしまいました(T_T)
     これをちゃんと動かそうとすると、恐らくマイコンチップに入力を入れてやって、適切な出力が出るように回路を組んでやらないといけないなぁという事で、今回は諦めて”普通に回したら増加”、減少させたい時は”別置のSHIFTボタンを押しながら回す”と上記の設定により減少する・・・という、ちょっと寂しい使い方をすることにしました。
      が、それでもダイヤルで設定値が操作できるだけでも随分と気分が良さそうだということで、まぁ、とりあえず妥協。この問題は後日解決したいですね。

     その他のスイッチ類は、まぁ当然のように上手く動いてくれました(笑)

  10. 少し使ってみて、必要に応じてFSのキー設定を変更します。
    (標準ではキーボードに割り当てられていないものの、設定は可能な機能が結構隠されていますので、FSのキー設定画面を調べてみてください)
  11. スイッチの最終的な割り当てを決定したら各スイッチに名称を記入する。
    (これもいろいろ凝り様があると思いますが、今回はお手軽にシール台紙に銘板を印刷してケースに貼ろうと思います)

 という事で、FS用スイッチボックス、微妙に半端な性能ながら、一応の完成です。

 減少側操作時はSHIFTキーを押してダイヤルを回さないといけないというガッカリ仕様ですが、それでもロータリスイッチのチキチキした感触と共にオートパイロットの設定値が変わって行くのは実に気分良いです。これは自分的にヒットだなぁーと思います
 
【操作動画】 2008/09/23追記

@進路変更[5MB] Aギアダウン〜着陸[25MB] Bエンジンカットオフ[4MB]

 エンジンスタートのトグルスイッチも思ったより良い感じだし、ギア操作スイッチ(近日もうすこしそれっぽくレバーを付ける予定)も結構気分が良いです。
 ということで、自宅のシミュレータはこんな感じ↓になりました。

 と、こうなってくると、『そうか・・・操作パネルさえ実機に近く作り込めれば、案外この手の拡張で安価なホームコックピットを構築できるんではなかろうか・・・』とか考えてしまうわけですね。うーん。

 という事で、さぁ、次の狙いはマイミクの某Dさんが実現されている、FMCのタッチパネル操作の実現であります!
 が、こちらは数万円の投資が必要になる感じなのでもう少し将来に実現する方向で(爆)

 あぁ、ちなみに今回の製作コストですが。

 元のキーボードは余剰品を使ったのでアレですが、総額は1万円未満で収まりました。
 ちなみに一番高額だったのはケース本体で1250円。その次がブレッドボード基板1100円。ギア操作スイッチ840円、エンジン操作スイッチ500円×2個、トグルスイッチ250円×5個、ダイヤル200円×7個、ツマミ180円×7個、プッシュスイッチが110円×3個と70円×3個と続きます。後はハンダとか銅線とかケース加工用の工具とか。

 ちなみにこの機会に半田ごてを新調してみましたが、これは制作費とは別予算で2500円。ちょっと良い物を買ってみましたが使い易くて良好です(笑)


●2008/10 プロジェクタを導入してみる

 会社でプレゼン等にプロジェクタを使っているのですが、常々欲しいと思っていたところ、明るさ、入力端子、発色、サイズ、コストなど、総合的に納得できるモデルが発売されたのでついに導入してみました。

 EPSONのEB−W6 というオフィス向け汎用モデル。ポイントは解像度がWXGA(1280*800)と、FSには大変ありがたいワイド画面表示に対応していることです。
 お値段はamazon通販で8万9千円でした。WXGA解像度で9万円を切るモデルは他に無さそうです。

 かくして部屋の配置を劇的に変更してプロジェクタを投影する”壁”を捻出。プロジェクタは天井付近からの投影にしました。

 今回の機種は標準で天井吊り投影モードを持っているので自分の頭の影などを心配することなく利用できます。投影画面サイズは約65インチ。オフィス向けの製品という事もあり、部屋の電気をつけていてもそこそこ画像が見える明るさがあります。
 後は、もっと部屋が広ければ画像を引き伸ばせるのですが・・・まぁこれでも十分大きいです・・・という事で妥協(苦笑

 フライトシムでは計器を通常の3画面液晶で、主画面をプロジェクタで表示してみます。これで実行してみると、引き伸ばしている分、解像度の不足感はあるものの、画面の大きさの威力は絶大で、かなりの臨場感を感じます。実に素晴らしい感じです。

 とうとうやってしまったという感じですが。

 解像度はFullHDではないものの、費用対効果は十分かなと思います。

 ・・・さて、これでワイド画面投影プロジェクタを2画面並べたりしたら・・・どうなってしまうんでしょうかね?
 まぁ、ウチの場合はもう壁が無いので限界なわけですが(苦笑


●2008/12 USBディスプレイアダプタを導入してみる

 さて。プロジェクタを導入して、3画面表示と併用していたのですが、手持ちでは最新鋭のWUXGAのワイド液晶モニタが浮いてしまい、これがあまりにももったいない。
 そこで、メインPCの画像出力をプロジェクタとWUXGA液晶の2面に変更しました。やはり解像度の高い、表示面積の広い画面はいいです。

 しかし、これだと当然ですが17インチ液晶3面が余ってしまいます。これもあまりにもったいない。

 ということで、PCI接続のカードなのにHDMI出力が可能というグラフィックカード「AL-GF8500GT PCI」を追加購入してメインPCに搭載してみたりしたのですが・・・これがどうも相性が悪いらしくうまく動作してくれませんでした。
 どうも今のマシンではPCI接続のグラフィックカード全般が弾かれてしまうようです(号泣
 そこで、やむなくこのカードは旧メインPCに接続して使用することにしました。これで旧マシンからもHDMI出力ができるようになり、プロジェクタへの接続が容易になりました・・・画像処理速度はPCIバスの制限の所為で正直言って遅いので、効果はそれくらいかな・・・まぁサブマシンへの投資だったと言うことで自分を納得させます。

 さて、しかしながらそれでは当初の問題が解決しません。
 そこで3D表示はできないという話を承知でUSBディスプレイアダプタを使ってみることにしました。
 バッファローのGX-DVI/U2を購入。7千円くらいでした。

 FullHDには未対応ですが、SXGAなら十分いけるというアイテムです。USBのバスパワー駆動なので本当にUSBポートに挿すだけでモニタ出力が可能になります。
 とりあえず、2つ購入して、メイン画面の左右に17インチ液晶を配置。上部にプロジェクタの出力を配置してみました。(こうして見るとプロジェクタの解像度の低さが目立ちますね(苦笑))

 早速試してみた所、追加した画面ではマウスの動作が鈍くはなるものの、FS2004の画面を表示させることも可能なことが確認できました。
 これはメインPCのグラフィックカードGeForce8800GTの性能に余裕がある為、USB出力側もそれを受けて動作できるのだと思いますが、サブ画面として使えればいいかなくらいに考えていた増設画面がFSの別画面表示にも使えたのはラッキーなことでした。
 ただし、USBサブ画面にFSの画面を表示するとゲーム全体のフレームレートが低下(およそ50FPS→15FPS)する事も判明し、嬉しさ半分がっかり半分という気もします(苦笑

 と言う事で、これで無事に全ての画面が稼動できる状態になりました。とりあえずは良かったなという事で。

 しかし・・・USB画面が使えるメリットと、全体のフレームレートの低下というデメリットのバランスがかなり絶妙で悩みどころではありますねぇ・・・どうしたものか・・・

※2009年1月に配布された「DisplayLink Display Adapter (01AC)」ドライバを更新したところ、マウスの動きの鈍さは解消されました。フレームレートもほとんど低下しなくなったような気がします。
不自由は解消した感じですが、個人のシステム環境による影響もあるかもしれません。導入を考える方は、効率良く動くかどうか、ある程度ギャンブルだと思った方が良いと思います。/2009.03.13追記


●2009/02 ハイビジョンテレビを繋いで見る

 さて。以前からずーっと考えていた事を実験してみました。

 居間で使っているメインのテレビ、レグザ37インチハイビジョンテレビ”37Z2000”をPCに接続です。

 

 最近のHD液晶テレビはHDMI入力やPCからの画像入力端子を持っているので、繋ごうと思えば簡単に繋ぐことが出来ます。
 実験してみたところ、さすがに画面が広く、画像はほぼ実物大になり、かなり良い印象です。バーチャルコクピット表示をした際も、フルHD解像度なのでちゃんと計器も読めました。

 画面が大き過ぎると通常のPC利用に支障があるかと心配したのですが、37インチであれば 「これなら行ける!」 という感想を持ちました。
 ちなみに当然ですがWEBページや撮影した写真データなんかも大画面に表示されます。凄い迫力です。これはネット上のコンテンツを見るケースを考えてもかなり魅力的だなぁと思いました。

 と言う事で、1週間ほど自室のPCに繋いで試験運用をしてみたのですが、少なくとも37インチなら自室で使ってもなんとか実用的な範囲内だろうと判断。42インチくらいまではいけるかも・・・と少し野望も持ちつつ、コストや消費電力の問題等を考えて37に抑えるか、42に拡張するか、悩むところとなりました。

 かくして試験期間を終えて、HDテレビは居間に戻しました。
 今度のボーナスが人並みに出たら、42インチか37インチのハイビジョンテレビを自室に導入したいと思います・・・・と言うか、いまのところ思ってます(謎)

 しかし、やはり『TVはPCのモニタではない』という事もあり、何点か気になる点がありました。

▼PCモニタと違い、PCの電源を落としてもTVは省電力モードに切り替わってくれない。電源は手動で消さないといけない。

▼HDMI接続をする際に、先にTVの電源を入れておかないと、PCがモニタとして認識しないケースが頻発する。
 →大画面で使う時だけTVをONにする・・・という運用は不可っぽい
 →同様の理由でPC稼働中にTVとして使うのとPCモニタとして使うのを切り替えられない?→子画面対応の機種なら問題ない?

 ただし、これらは機種に依存する問題の可能性もあり、少々悩ましい部分ではありますね。
 もし本当にPC接続を念頭に自室に大画面液晶TVを購入する際には、いろいろ調査してから機種を選定したいと思います。

 というか、液晶テレビ、一時に比べてずいぶん安くなりましたね。37インチなら10万円くらいの廉価モデルもありますね・・・でも42インチはやはり15万オーバーな感じでしょうか(2009年2月現在)

 それでも、まぁそれなりに大きなコストがかかりますねぇ・・・うーん。


●2009/03 ハイビジョンテレビ稼動

【蛇足記事】
 先日、居間のテレビを自室に持ち込んで、PCにハイビジョンテレビを繋ぐ実験をして以来、
いずれハイビジョンテレビを買おうと考えていましたが、この不況の中、年度末決算セールでTVが随分値引きされていて、SONYのBRAVIA40インチ、240HzスキャンのモデルKDL-40W1が15万円を切っていたのを目の当たりにしてしまい、貯蓄を切り崩して購入してしまいました。
 そしたらその数日後に同系新型のW5が発表されまして、BRAVIAエンジン3搭載の上、気になるTVの”枠”がだいぶ細くなって良い感じになってます(ガクリ
 まぁW1購入時点で既にV5シリーズが出ていたので近々にモデルチェンジするんだなとは思ってましたが・・・新型の発表、予想より早かったなぁ(苦笑

【本文】
 先日、居間のテレビを自室に持ち込んで、PCにハイビジョンテレビを繋いだらどうなるか実験してみましたが、その結果、37インチならわりと実用に耐えそうだという事が判りました。

 というわけで、37より大きく、42より小さいBRAVIA40型を導入しました。BRAVIAはPC接続も想定して造られていて、ちゃんとHDMIのPC入力モードがあり、先日実験したREGZA-Z2000で気になっていた、PCがTVを認識しないという問題はなく、PCとの親和性も良好です。

 そしてこれにあわせてモニタの接続を変更。USBディスプレイがほとんど支障なく使える状態になったため、稼働率が低めのプロジェクタ(ケチ臭い話ですが、電球の寿命が気になったり部屋を暗くしないといけないのが少々面倒だったりして、「今日は全力でFSやるぞ!」という時だけ稼動する・・・という状況に陥ってます(苦笑))の接続をPC直結からUSBモニタに切り替えました。DVI対応のUSBディスプレイアダプタを買っておいたのは正解でした。
 代わりにブラビアをHDMIでPCに直結、主画面に据えました。
 また、これで17インチ液晶モニタが浮きましたが、これはサブマシンのセカンドモニタとして接続。FSXも2画面でできるようにしました。

 ということで、こんな感じに。→

 また、某友人が言っていた『FSで複数画面にしたら、画面をサイドに設置して、”横の景色”が見えるようにした方がいい』という言葉が印象深かったので、左右に配置したモニタにはバーチャルコックピットの横方向の視界を表示させてみたのですが、なるほど、離陸時や旋回時に自分が傾いてるのがよく把握できますね。これは確かに良好な感じです。
 こうなると全方向視界をカバーする球体スクリーンとか欲しくなりますねぇ・・・

 
【プロジェクタと合わせるとかなりリアルサイズに・・・もちろん小画面でテレビも見られます。】

 設置した結果、気軽に飛ぶ時はハイビジョンテレビの表示とサイドモニタの表示だけで十分楽しめるという印象です。なので通常のFSプレイはこれで良いかなと。
 でもプロジェクタと併用すると更に臨場感が増すのは事実なので、気合入れて飛ぶ日は全画面稼動で飛ぼうと思います。

 そんなわけでFSの大画面化は進行中。
 ちなみにハイビジョンテレビを左右にハの字型に追加配備してFSをやったら、もう、ほぼバーチャルコックピットになりそうな気がします。が・・・それはライフワークの一環として将来的に考えようと思います。
 にしても 、今回の15万円は実は相当懐に厳しかった・・・ちょっと最近の自分は我慢が足りないなとも思いますが、まぁ、借金だけはしないように気をつけよう・・・微妙に。


●2009/10 MCP(オートパイロット設定パネル)コントローラ追加製作

 しばらく前に、フライトシム用の「自作なんちゃってMCP+αコントローラ」を製作しましたが。

 某電子工作好きなマイミクさんから"ロータリーエンコーダーの制御回路@プログラム済"

を送って頂いてしまいました。大変ありがたい事です。

と言う訳で、これまた先日、成田の航空科学博物館で見かけたダミーコックピット↓


※航空科学博物館にあるB747コックピットモックアップ

を参考に、ホームセンターで買って来た3ミリ厚のアクリル板を加工して、ダミーのMCPパネルを製作。

印刷したパネルの写真に合わせて穴を開け・・・

 これに先程頂いたロータリーエンコーダーを組み込みます。ついでにせっかくMCPっぽいモノを作るので、更に各種プッシュボタンと、FDやオートスロットル操作用のトグルスイッチも設置して操作性アップを狙います。
 出来たモノがこんな感じです。↓

 アクリル板はスチールラックのフレームにボルトで固定してそれっぽく、且つ、グラつかないように設置しました。

MCPステレオ写真
※最近なんとなくステレオ写真にはまっているのでスイッチを撮ってみました。交差法で立体視できます。

 と言う訳で、これで以前からのロータリースイッチ操作の問題(減少時はSHIFTキーを押しながら回さないといけない)が解消しました。ちゃんと右回しで増加、左回しで減少するようになり、かなりリアリティーがアップです。

 更に全画面が使えないのを覚悟の上で、計器表示用に17インチ液晶をメイン画面の下に配置。より現実のコックピットの配置に近づけました。こんな感じで計器を下方に表示します。↓

 所詮ダミーではあるものの、スイッチが正しい位置にあるというのは大きいです。かなりのリアリティーを感じると共に、誤操作が激減しています(苦笑)

 と言う訳で、某電子工作好きな方、大変ありがとうございます!この御礼は必ず!
 しかしこれ、ホントにかなり気分が良いです。思いついたらやってみるものですね。

  なお、今までの自作コントローラはキーアサインを変更。主にオーバーヘッドパネルのスイッチ類を割り当てて有効に活用する予定です。

 

→2010-2014年

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