車両運転記録簿/事故事例報告書


ここには私が平成14年4月に起こした自爆事故の様子を記録しています。
これに懲りてもう知らない道をとばすのは今後一切やめる事にしました。

皆さんもぜひ無理な走行はしないようにして下さい。

自分が死ぬだけならともかく、他人を巻き添えにしてしまったら人生終わってしまいますので。

[ Trouble log file #Ex02 ] 『自爆事故』

 2002年4月20日発生(SERA02)

 まずは事の経緯を説明しておきましょう。

 実は先日ローダウンスプリングを戴いた、郡山在住の陸奥守氏がセラを廃車にするというお話を聞き、エンジンの調子も良く、廃車にするのは勿体無いという話になり、自動車税が課金される年度を跨ぐ前にありがたく戴く事になりました。

 エアコンが壊れていたり、オイルパンのドレンボルトか使用不可能で油漏れもあるという事で、修理にはかなりの金額を要します。基本的には部品取りのつもりで戴きました。

 そしてもちろん自分のセラも廃車にはしてません。

 車検の猶予は奇しくも2台とも平成15年の5月。残り一年間の猶予がありました。

 この一年で両者を十分に比較検討し、どちらを残すか、どこを修理するか、検討するつもりでおりました。

 というわけで、実は3月の始めから私はセラを2台所有していたのであります。

 さて、友人連中にもお披露目が完了した所で、そろそろWEBページのネタとして公開すべく、掲載用の写真を撮ろうと思い立ちました。

 天気も良い春の日です。

 ちょうど買い物もあって郡山に出向くついでに景色の良い所で記念写真を撮ろうと考え、朝から出発しました。

 そして郡山への道中の途中にある三春ダムに寄って写真を撮ってきたわけです。


 

こんな感じの水色のセラで、実にカッコイイのです。

ホイルは自分の金セラ(1号機)から付け替えました。

2号機ということでステッカーも作って張りました。

サスはKYBのクライムギアが入ってます。ガチガチです。

アキバで買ってきたケーブルでアーシングを自作実施してます。

 と、そんなわけで、公開用の写真も撮って、一段落。

  目的のイリジウムスパークプラグを購入すべくスーパーオートバックスへでかけて購入してきます。で、プラングレンチも持参して行き、プラグ交換等して、ドライブがてら遠回りをして帰る事にしました。

 そして国道118号を水戸方面へ走行、途中の分岐で県道14号線に進路を取りました。
  これが悲劇の始まりだったのかもしれません。

 気分良く山道を走っておりました。気温も丁度良く、実に気持ち良く走っておりました。

 そして、経由地のいわきまで30km程の地点でしょうか。
 程々に調子よく走っていた私。

 同じような山道が続いてボーっと流してしまっていた所で、普通に曲がったつもりが気が付くと予想外に急なカーブに進入してしまっていました。

 結果、完全にオーバースピードでブラインドコーナーに突っ込んでしまいました。

 カーブ途中でタイヤが鳴り、アクセルを緩めてしまったのが運の尽きだったようで、そのまま車体がスライド、完全にスピンに入ってしまいました。

 もう停めるしか無いと重い、ブレーキを踏みます。

 この時、車体が横向きになった所でグリップしてしまったのだと思います。

 一瞬の後、車体がそのままイン側のコンクリート壁に突っ込んでしまったようです。

 恐らく右タイヤが直撃、バーストして跳ね上がったんだと思うのですが、車体が大きく上を向き、そして流れた左リアが再び壁にあたって跳ね返り、車体は反対車線を横切って反対の路肩へ突っ込んで停車しました。

 奇跡的に運転していた本人は無傷。

 意外なまでに冷静な頭で多重事故だけは防がねばならないと思いました。

 慌ててアクセルを踏み込み、道路の外に出ようとしましたが、エンジンの回転は上がったものの、車体は全く動かず。

 後で確認したところ、タイヤがバーストした上にサスが変形、車輪が回らない状態で、かつボディー下面が完全に接地しており、動きようが無い状態でした。

 そして、ついにエンジンが停止してしまいました。

 (実際は対抗車線に半分くらい車体がはみ出ていました。)

 一人で車を道から出そうと死に物狂いで押していたところに3人の方が助けに来てくれて、一緒に押して動かし、そのうち一人の方の4WD車でロープで牽引、なんとか道路の外に引き出したのがこの状態です。

 とにかく対向車が居なかったのが不幸中の幸いでした。

 通行量が比較的多い道にも関わらず、対向車が無く、 他者を巻き込む事も無く、しかもたまたま奇跡的にガードレールの無い林道への進入路の入口に突っ込んだ為、ガードレール他の器物損壊も皆無でした。

 最初の激突の角度が悪かったら。
 対向車が来ていたら。
 突っ込んだ所がガードレールだったら。

 この位置から3m先は渓流に向かって落ちる崖です。 突っ込んだ速度がもっと速くてここで止まらなかったら転落していた所でした。

 文字通り、一歩間違えば即死していました。

 後で聞いたところではこの地点は事故多発地点だったそうです。
 事故処理をして一段落してからよく見てみた所、スリップ痕がそこらじゅうに付いてました。
 しばしば初めて通る人が知らずに突っ込んで事故を起こしているらしいです。

 なるほど、上の写真手前のガードレールが破損しているのは私ではなく、以前に同様に事故を起こし、不幸にもガードレールに突っ込んだ人がいたという事のようです。

 そして少し落ち着いたところで状況証拠を残すべく、持ってきていたカメラで事故状況を写真に収めました。

 フロントバンパーは完全に脱落。

 

フロントは大破。ラジエータが破損して冷却水等が漏れ出しています。

右フロント。サスごとタイヤが後ろに曲がってしまっています。

リアはタイヤバースト、ホイル変形、バンパー破損。

もう回収車両が来るまでの間、自責と後悔の念とやるせなさでいっぱいでした。

主な損傷状況は、

・バンパー、ライトモジュール損傷
・ラジエータ破損、冷却水リーク
・サス変形
・オイルポンプのプーリー変形
・タイヤ&ホイル右後輪以外破裂変形
・左リアバンパー破損
・ボディー下面損傷(恐らくマフラーが潰れている)
・フロントガラスにヒビ

といったところでしょうか。
修理は不可能ではないかもしれませんが、コスト面からも部品面からも殆ど無意味でしょう。

 なお、ドアや室内は殆ど無傷で、自分も荷物も無事。

 そして、幸いにも通りかかった近所の林業の社長さんが助けてくれまして、損傷した車はクレーンで吊り上げ、4トントラックに載せて解体屋送りになりました。

 ホントは場所が近所だったらいろいろ部品を取る余裕もあったのかもしれない のですが、自宅から80kmほど離れた所だったので処置しようもなく、現地の解体屋送りとなりました。

 そして自分も事故現場から30km程離れたJRの駅まで送っていただいて電車で無事に帰宅しております。

 困った時はお互い様と、人情が身に染みましたです。

 以上、不幸中の幸いに恵まれ、車両以外は事無きを得ましたが、本当に事故は怖いです。

 これからは冗談抜きで無理な運転はすまいと思いました。

 そして、残された金色のセラ1号機を2号機の分まで大事にしてやろうと思います。

 以上、事故事例報告でした。

 最後に一言。

 車を運転する時はシートベルトは絶対に装着して下さい。

 本当に命を守ってくれます。実感しました。

 

●現在の状況【このコーナーだけは二度と追加したくないです。いやマジで。】

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